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title: 社内で新しい施策を通すとき、「マーケティング」「LP」という言葉を使わない
description: 営業が強い会社で新しい施策を社内に説明するとき、「マーケティング」「LP」という言葉を抜いて、営業の仕事の言葉に置き換えました。紹介用のURLという言い方、店にたとえた説明、資料の主語を会社全体の利益に置く話をまとめています。
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# 社内で新しい施策を通すとき、「マーケティング」「LP」という言葉を使わない

考え方・ノウハウ2026年10月14日

営業が強い会社で、新しい施策を社内に説明する。そういう場面に、これまで何度か立ち会ってきました。

最近も、ある会社で、ひとつのサービスに絞った紹介ページを作りました。次の課題は、そのページを営業の方々に使ってもらうことです。社内向けの説明を一緒に考えたとき、私が最初に提案したのは、説明から「マーケティング」「LP」「インサイドセールス」という言葉を抜くことでした。

## 言葉ひとつで、施策は「よそから来たもの」になる

マーケティングの担当者にとって、LPもインサイドセールスも、ふだん使っている言葉です。ただ、訪問して顔を合わせる営業を大事にしてきた方から見ると、受け取り方が変わります。自分たちのやり方とは別の、よそから来た仕組みに見えるのです。

「ホームページなら、うちにもある。問い合わせの窓口もある。今さら何が違うのか」。営業の方がこう受け止めると、中身を聞いてもらう前に話が終わってしまいます。**施策の良し悪しより先に、言葉だけで判断が決まってしまう**のです。

## 「LP」ではなく「営業が送る紹介用のURL」と言う

そこで、言い方を変えることにしました。中身は同じです。

作ったページは、サービスをひとつに絞り、そのURLを送るだけで内容が伝わるように作ってあります。それなら「LP」と呼ぶ必要はありません。**営業が、お客様に送るための紹介用のURL**。そう説明すれば、営業の仕事の中にそのまま入ります。

送ったあとの反応を見て、ページを直していける、という点も伝えられます。営業が使うほど、ページが良くなっていく。そう説明すると、ページは営業の道具になります。

## なぜ絞ったページが要るのかは、店にたとえる

「総合のホームページがあるのに、なぜ別のページが要るのか」。この問いには、店にたとえて説明しました。

なんでも扱う総合店の看板では、何の店なのかが伝わりにくい。ひとつの品目に絞った専門店なら、探している人がまっすぐ入ってきます。ただし、通りに専門店を構えても、知ってもらえなければ誰も来ません。広告を出すのは、ショッピングモールに出店するようなもので、お金がかかります。

そこで、まず自分の店を構え、営業がお客様に「こういう店を出しました」と声をかける。紹介用のURLを送ることは、この声かけにあたります。

絞る理由は、もうひとつあります。情報を見る人は、自分で組み合わせを考えることを、あまりしてくれません。「組み合わせれば何でもできます」では、相手が判断できないのです。**考えなくても分かるところまで、こちらで絞っておく**。専門店のページは、そのためのものです。

## 社内の資料は「会社全体の利益」を主語にする

説明の資料にも、気をつけたことがあります。構成をそのまま並べると、「この部署が、この案件を取りたい」という話に見えてしまうことです。

部長や役員の方に向けては、主語を「会社全体にとっての利益」に置き換えました。紹介用のURLが、営業の最初の説明を肩代わりする。ブログは、そのページを見てもらうきっかけを、いちばん費用をかけずに作れる。そういう順番で話します。

使う人と決める人とでは、納得する理由が違います。現場の営業には、使いやすさと手間の減り方。決める人には、会社全体の利益と費用。同じ施策でも、相手によって説明の主語を変えます。

## 置き換えるときは、相手の仕事の言葉を探す

置き換える言葉は、相手がふだんの仕事で使っている言葉から探します。たとえば、こんな具合です。

- LP → 営業が送る紹介用のURL
- インサイドセールス → 問い合わせをくれた会社への最初の連絡
- リード → 問い合わせや資料請求をくれた会社
- 認知を広げる → 「こういうサービスもある」と知ってもらう

正解の言い方があるわけではありません。社内の会議で実際に出てくる言葉を拾って、それに寄せていきます。

## 言葉を置き換えるのは、ごまかしではない

言葉を変えると、中身をぼかしているように感じるかもしれません。実際には、施策の中身は何も変えていません。変えたのは、相手がふだん使っている言葉に寄せたことだけです。

マーケティングの言葉は、マーケティングの担当者どうしで話すには便利です。ただ、その言葉のまま社内に持ち込むと、伝わる前に止まってしまうことがあります。相手の仕事の言葉に置き換えて、同じ中身を届ける。**私がやっている仕事の多くは、この翻訳**だと思っています。

新しい施策を社内でどう説明するか。資料の主語や言葉の選び方から、一緒に考えます。

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